新しいお客様が入ってきて、知らない番号から電話が鳴り、メッセージが届きます。仕事は来ていても、その人がどこで店を知ったのかは、たいてい分かりません。紹介なのか、グーグルなのか、通りがかりに見た看板なのか。答えが分からないままだと、広告やショーウィンドウ、SNSにかけた手間のどれが実を結んでいるのかは推測に頼ることになりがちです。
お客様の来た道を知るのに、複雑な仕組みは要らないかもしれません。この記事では、小さな店にお客様を運んでくる入口、それぞれの見分け方、そして「どちらで当店をお知りになりましたか」という質問を、会話の流れを崩さずに初回の接点で尋ねる方法を説明します。
⚡ シナリオ例:ある町の洋菓子店が、注文を受けるときの会話に「どちらで当店をお知りになりましたか」という質問を加え始めました。答えからは、お祝い用のケーキは紹介で、普段の買い物は店の前を通る人から来ることが多いと分かります。店はこの見え方をもとに、ショーウィンドウ、地図のプロフィール、SNSにかける時間を見直すことができます。
「みんな知っている」という思い込み
長く営業している店は、新しいお客様も知り合いを通じて来ていると考えがちです。その考えが当たっていることもあれば、外れていることもあります。近所で名の知れた店でも、ネットで探す人からは見えていない場合があります。SNSでフォローされている店が、店の前を通る人には届いていない場合もあります。
思い込みを確かめないままだと、手間は習慣で配分されます。いくつかの質問で、お客様がどの入口から来たのかを知ることは、その配分を実態に近づける助けになります。
お客様が来る六つの入口
小さな店へのお客様は、たいていいくつかの身近な経路から来ます。経路ごとに、お客様の来方も見分け方も異なります。次の表で、これらの入口を並べて比べます。
| 経路 | お客様の来方 | 見分け方 |
|---|---|---|
| グーグル検索 | 必要なことを入力し、結果で店を見つける | 「ネットで調べました」という答え |
| 地図のプロフィール | 近くの店を見て、道順を調べる | 「地図で見ました」という答え |
| 紹介 | 知り合いが店を勧める | 紹介した人の名前が出る |
| SNS | 投稿やプロフィールを見る | SNS経由でメッセージが届く |
| 看板と通りがかり | ショーウィンドウや看板を見て入る | 「前を通りかかって」という答え |
| 以前のお客様 | 前に利用したことがあり、また来る | 記録にすでに名前がある |
初回の接点で聞くひとつの質問
お客様がどこから来たのかを知るシンプルな方法のひとつは、初回の接点で尋ねることです。「どちらで当店をお知りになりましたか」は短く分かりやすい質問です。大切なのは、アンケートのようではなく、会話の自然な一部として聞くことです。必要なことを話したあとや、注文を書き留めている最中に聞くと、受け入れられやすくなります。
| 接点 | 質問に自然なタイミング | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 店頭 | 注文や会計のとき | どちらで当店をお知りになりましたか |
| 電話 | 用件を伺ったあと | この番号はどちらでご覧になりましたか |
| メッセージ | 最初の返信の最後 | どこで当店を見かけたか教えていただけますか |
| サイト | 問い合わせフォームの任意項目 | 当店を知ったきっかけ |
この質問をするには、まず電話での最初の接点を取りこぼさないことが前提になります。出られなかった電話については別の記事で扱いました。
答えを忘れる前に書き留める
聞いた答えをどこにも書かなければ、数日で忘れてしまうことがあります。お客様の記録の横に、紹介、グーグル、地図、SNS、看板、以前のお客様といった一語のメモを添えるだけでも十分なことがあります。
経路の呼び方を最初に決めておくと、同じ入口が別の言葉で記録されるのを防げることがあります。記録を表計算で管理している場合は、Excelでの顧客管理が追いつかなくなるときを別の記事で説明しました。
答えが実態とずれる場面
お客様の答えは、来た道の一部しか表していないことがあります。経路は互いに重なり合うことがあります。
よくある場面が三つあります。
1. 紹介されたお客様が先にネットで調べる
知り合いから店の名前を聞いた人が、来る前にグーグルや地図で調べることがあります。答えはどちらを覚えているかで変わることがあります。
2. 以前のお客様が新しい経路で戻ってくる
何年も前に利用した人が、SNSの投稿を見て戻ってくることがあります。この再来店には両方の経路が関わっている場合があります。
3. お客様がはっきりした場所を言えない
「どこかで見ました」という答えも情報です。無理に聞き出すより、この答えを別の項目にまとめるほうが、記録を正直に保てることがあります。
経路ごとに必要なものが違う
ある経路から来るお客様が少ないなら、その経路に必要なものが満たされていないのかもしれません。グーグルや地図のプロフィールには、正しい営業時間、正しい住所、新しい写真といった最新の情報が必要です。ネット検索から来るお客様が少ないなら、店がグーグルに出てこない理由を確かめることが出発点になりえます。
SNSには定期的で分かりやすい投稿が必要で、紹介は満足したお客様との関係が続くかどうかにかかっています。SNSや検索の面でできることは、デジタルマーケティングの記事で説明しました。看板とショーウィンドウは、通りがかりの人に何の店かを一目で伝えられることが大切です。
経路に合わせて手間を見直す
答えがたまるにつれて、どの入口から多くのお客様が来ているのかが見えてくることがあります。この見え方は、どの経路に時間と予算をかけるかを話し合うしっかりした土台になりえます。お客様の少ない経路をすぐにやめる必要はありません。その経路に必要なものを満たすと、結果が変わることがあります。
経路が運んでくるお客様の数と、そのお客様がもたらす利益は同じではありません。どの経路から来た仕事がより利益を生むのかを見るには、本当にお金を生んでいる仕事についての記事が参考になります。
まとめ
小さな店へのお客様は、グーグル、地図、紹介、SNS、看板、以前のお客様といった経路から来ることがあります。初回の接点で会話の中に「どちらで当店をお知りになりましたか」という質問を入れることは、これらの入口を見えるようにするシンプルな方法です。答えを一語で記録し、経路が重なり合うことを念頭に置けば、手間の配分を実態に近い形で話し合えることがあります。
よくあるご質問
お客様に店を知ったきっかけを聞くのは失礼になりませんか?
用件を伺ったあとや注文を書き留めている最中に、会話の一部として聞けば、たいてい自然に受け止められます。アンケートのように続けて聞くと、よそよそしく感じられることがあります。
お客様がどの経路で来たか覚えていない場合は?
無理に聞き出すより、「どこかで見ました」という答えを別の項目に記録するのが適切です。この項目が増えると、経路の重なりが見えてくることがあります。
複数の経路を挙げたお客様はどう記録しますか?
最初に挙がった経路を主な経路とし、もう一方を短いメモで添えると、記録を簡潔に保てることがあります。紹介を聞いてからネットで調べた人がその例です。
答えはどこに書けばよいですか?
お客様の記録の横に一語のメモを添えるだけでも十分なことがあります。経路の呼び方を最初に決めておくと、表記の揺れを防げることがあります。
どの経路に手間をかけるかはどう決めますか?
たまった答えから、どの入口に多くのお客様がいるかが見えることがあります。お客様の少ない経路をやめる前に、その経路に必要なものが満たされているかを確かめるのが適切です。
お客様の来る入口を一緒に確かめましょう
どの経路が誰を運び、初回の接点のどこで尋ね、答えをどこに書くか。この流れを御社に合わせて一緒に組み立てられます。
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